ブラマヨ in ガキ使「天岩戸企画」

二週間前の「ガキ使」。引きこもりの少年をアマテラスに見立てたような設定の例の企画が進化していた。今回は少年がモロッコ人のホームシックの青年に置き換えられ、ブラックマヨネーズの小杉が笑かし役に。ただし、従来とは異なり、そこにガキ使では小杉の陰に隠れがちな吉田が積極的に絡む。小杉が一芸を披露するたびに嫉妬と愛情の入り混じったダメ出しをぶつけ、互いにヒートアップ。しまいには、はたしてアドリブなのか、「ヘリコプター待ち」を「浅はかなテクニック」と断じ、「あそこで学べ」と冒頭のシーンまで引っぱってきた。約20分に凝縮された漫才とコントを組み合わせたドキュメンタリーのような世界。夜の町工場のカットは怪しげで、ブラマヨ用に設けられた奥の空間と、それを監視するカメラなど、新しい仕掛けも効果的。VISUALBUMに収録されてもおかしくないような密度と完成度だった……。