2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『エレファント』の「美しさ」

コロンバイン高校銃乱射事件をモデルにした映画『エレファント』には、息を呑むような美しい場面ばかりがある。校内と校外を滑らかに行き来し移動するカメラは、何人かの高校生に焦点をあわせ、何度か被写体を替えながら、時間と空間を縫っていく。次々と線…

いいひと、曙

「やってみたい」曙 タイソン戦熱望 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040417-00000015-spn-spo 一度も勝ってないのにおいしい試合を望むのは虫が良すぎやしないか? いやそもそもおいしいかどうかははなはだ疑問。曙太郎はごく自然に素直な気持ちを語っ…

小林賢太郎プロデュース公演「PAPER RUNNER」

小林賢太郎プロデュース公演「PAPER RUNNER」@本多劇場。ラーメンズよりもラディカルさが控えめな、ウェルメイドで大衆受けしそうな公演だった。個性豊かな面々がある危機をきっかけに一致団結し解決にあたるという一種の成長譚。物語全体にフリとオチがバラ…

「身体/人体」をめぐる展覧会

『群像』5月号をパラパラと眺める。表紙のMAYA MAXXが描いた黒い猿と、目次の大胆なデザインが目につく。ADが祖父江慎に交代したのですね。 気になった記事は五十嵐太郎の美術批評(レポート)。パトリシア・ピッチニーニ展、小谷元彦展、映画『イノセンス』…

「きらきらアフロ」に松嶋を発見、鶴瓶を再発見する

“オセロの白”こと松嶋尚美の魅力はたぶん「きらきらアフロ」で世に知られるようになった。このフリートーク番組は、話の流れをほとんど無視した(ように見える)天才的な跳躍を繰り出す松嶋と、それを見失わないように必死になって網を張る笑福亭鶴瓶という…