甲野善紀身体操作術

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7541

予告編

以前から気になっていたのだけど、動く姿を見たのは初めて。
なかなか衝撃的でした。

冒頭では「起こり」を消した動きが紹介されていた。
「起こり」とは「起こりそうな気配」というべきなのか。
たとえば、ボクシングでいう「ノーモーションのパンチ」は、起動を気づかせないほど予備動作を極力抑えたパンチだけど、タイミングはつかめずとも、基本的には「来る来る来る」と予測させうるものであり、たとえ遅れても起動自体は認識できるから、「起こり」を消した動きとはどうも違うようだ。

このドキュメンタリーでは講習会でそれが実演される様子が記録されている。
「これがふつうのやりかたです」と甲野が受講者に向かって、腕を伸ばす。
受講者がそれを払う。
2度、3度やっても変わらない。
ところが、その「起こり」を消すと、甲野はいとも簡単に相手の頬に触れることができてしまうのだ。受講者は「あっ」と思ってのけぞろうとするが、次の瞬間には、頬を、しかも両頬を両手で触られてしまっている。
これはすごい。

漫画などでこの手の描写は何度も見たが実際に目にできるとは……。そして似たような場面はここだけでなく、合気道総合格闘技ラグビー、フェンシングの選手がいずれも、先手をとられたり、軽くあしらわれたり、甲野の動きに呆気にとられる場面が頻出する。といっても、驚くというより、「あれ? どうして?」という感じ。どうやら最近の常識では理解できないことが起きているらしいんですね。

しかし、すごいことはすごいのだけど、どうすごいのかは、やはり実際に体験してみないと分からない。というわけで、近々行ってみようかなあと。http://www.shouseikan.com/yotei.htm