2006ベスト

たまにはブロガーらしいことをやろうと思う。劇場で観た数十本から、10本(5本と5本)を選んだ。一応、順不同。忘れているものもあると思うんだけど、「あれが入ってないのはオカシイ」とかいわれたら、「すみません、観てないんです」と返すしかない可能性大。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

以前書いたとおり。上映後、隣に座っていた女ふたりが「レンタルビデオでも観ない」と酷評していたのでショックを受けた。

時をかける少女

上映後、拍手がちらほら聞こえた。平日昼の日本の劇場では珍しい光景だが、それほど多幸感あふれる快作なのだ──と思ったが、絶望的な気分になる人もいると聞いて驚いた。仲里依紗の声が素晴らしいのだけど、ひたすら明るいと逆に絶望的になったりするのだろうか。

ストロベリーショートケイクス

4人の「寂しさ」はいずれも容易には解消されず、しかも最後まで安易な希望が示されないところが清々しい。水平・垂直を基本にした構図の積み重ねと、余韻を避けるような編集が気持ちよかった。ちなみに、一仕事を終え、まっさらなシーツの上で、太陽の光を全身に浴びて眠りにつくって、いかにもフリーランスの行動って感じがした。その安堵の一時はすぐに電話で邪魔されてしまうわけだけど。

2番目のキス

以前書いたとおり。「ドリュー・バリモアのプロデュース」という情報は隠したほうがいいのではないだろうか。あの人は自分をこういうふうに見せたいのか、と少し引いてしまう。でも素晴らしいラブコメ。生まれて初めてカップル限定の試写会に忍び込んで観た。

『太陽』

いわゆる「緊張と緩和」の法則が働いた、ふつうに良質のコメディだと思う。といっても、超重要な歴史的人物が主人公ということもあり、ふつうの作品になるわけがなかった。余談だけど、子供のころ、皇居に集まった民衆に向かって手を振る天皇をニュースで見て、思わず笑みがこぼれたことがある。こういうときの子供の笑いだから、それがどのようなものかは察してもらえるだろう。うちの父親はどちらかというとリベラルなのだけど、そのときは「おまえ、笑っているのか」と呆れたように苦笑いされた。お年寄りはこの映画をどのように観るのだろうか。

間宮兄弟

『セキ☆ララ』

『マッチポイント』