近田春夫と小室哲哉のダブルDJショー

ルビーの指環」「ハイスクール・ララバイ」「待つわ」「モニカ」「フレンズ」「マリオネット」「おどるポンポコリン」「パラダイス銀河」、あとプリプリの「ダイアモンド」などとともに、TMやTRFのも。うわぁ聴くの何年ぶりだろう?という曲ばかりで、CDに焼いてプレゼントされたら微妙に困りそうだけど、このふたりのDJ(ラジオ)で聴くのはありに思えた。

NHK FM 1月5日(金)午後11:00〜翌日午前1:00(120分)
ダブルDJショー
近田春夫
小室哲哉
http://cgi2.nhk.or.jp/hensei/program/text/p.cgi?a=001&d=2007-01-05&c=07&e=53

近田春夫はほとんど聞き手に回っていた。「フォークから歌謡曲、J-POPという流れを語れるひとが、最近ますますいなくなってるんだよね」と口火が切られ、いったいどんな展開になるのかと思いきや、結局、スタジオミュージシャンから始まる小室哲哉のキャリアに沿って、80〜90年代の日本の歌謡曲、ロック、ポップスがおさらいされていた。けっこう編集されたのかもしれないけど、ざっくばらんで正月っぽい番組。でも、2時間はあっという間。
あと、DJ TKによりリミックスされた「SOMEDAY」「アンジェリーナ」、とくに後者はオープニングのトークのバックで流れていただけなんだけど、いや、なんか面白いなあ。http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060505-OHT1T00057.htm

当時は正直、佐野元春の曲はいいと思える反面、気恥ずかしく感じていたのだけど、20年経って、いまさら恥ずかしがるのもどーかしてるだろうと、ようやくまあ素直に聴けるようになった気もする。世代的なものなのか、DJのふたりはその点、今回は屈託がないように見えたけど、実際のところはどうなんだろう。欲をいえば、内側からの経験談がほとんどだったんで、もっと客観的な視点の話も聞きたかった。
さて、生来の気質なのか、既定路線だったのか、選曲も小室作品以外はほとんど近田春夫が仕切っていた。さすがに「おどるポンポコリン」のときは、「えっ、かけるの?」と小室哲哉も引き気味だったような……(笑)。しかし、90年、91年あたりに断層があるという話になっていたので、この曲は外せないのだろう。近田春夫の意気込みを感じた一瞬だった*1。そして、それにつられたのか、小室自身が、90年代の日本のポピュラー音楽シーンに責任を感じていると語りだしたのが印象的。この「責任」はたんなる「自負」というより「罪悪感」というニュアンスが含まれるものだった。

*1:それにしても、このひとはホント聞き上手で、今回のは活字にしてもいけるんじゃないだろうか。