Perfume@EATS and MEETS Cay

Perfumeについて書くと、友人に「日記、読んでるよ。ぱ、ぱふゅーむ? アイドル?」とか訊かれる。すると「アイドルかどうかを訊かれても……別にアイドルだから聴いてるわけでもないし」みたいな台詞が一瞬、頭の中をよぎるのだけど、いろいろ説明が面倒なので結局「え、あぁ、そうそう…」となんだか歯切れの悪い返答をしてしまって、すみません、あ〜ちゃん。さんざん書いておいて、こんな態度はなかろうとわれながら思う。そろそろ「いやーアイドルって面白いね」と即答できるようにならなければならないのかもしれない……。
それはともかく、4月22日(日) 、EATS and MEETS Cayでのライブは素晴らしかった。

中央付近で聴くかぎり、音響は最高とはいいがたく、とくに低音は潰れて、あまりクリアに聴こえないくらい。が、その荒々しさが逆に功を奏したのか、あるいはそもそも会場に充満する待望感がもはやそんなクオリティの問題を超えていたのか、始まった瞬間、前回ライブからの一ヶ月近くの放置期間、「あ〜ちゃん、愛してる」「のっちは俺の嫁」「かしゆか、かわいいよ、かしゆか」「良い××××してるからね」と呟くことで、かろうじてその思いを押さえつけていた東京のファンが弾けだし、最初は戸惑い気味だった3人も、それにつられてすぐさまギアを上げていった。短期決戦に挑むかのようにメジャーな曲が連発され、たった5曲とは思えない濃い内容! あ〜ちゃんトークはいつもどおりの、いやそれ以上の突破力と展開力を発揮し、のっちはふわふわと心地よさそうに浮かれ、かしゆかはいるだけでもよいという相変わらずの抜群の安定感でサポートする、という絶妙なハーモニーを奏でていた。
とはいえ、3人が戸惑い気味だったのも無理はない。この日は対バンではなくゲスト出演だったのだ。しかもホスト(主役)は面影ラッキーホール。その名の由来が初の国産医療用ダッチワイフと新宿にあった風俗店という、あからさまにアンダーグラウンドを連想させるバンドのファンに、果たしてうまく馴染むことはできるのか。結論からいえばこれは杞憂だった。さすが面ラホを聴くような人間は心が広いというべきなのか、会場前方で3人に釘付けになる連中を取り囲むファンの反応を拾うとこんな感じ→「ザワザワ」「広島(弁)? 萌えるw」「ザワザワザワ」「べしゃり、やばい」。挙げ句のはてには「狂ってるw」といいつつ、コールにも参加し、ライブ終了後、出会った連れに「いつ来たの? エッ、Perfume、観てないの? 面白かったのに〜」と。人が人の心をがっちりと掴む瞬間をたしかに目撃できた夜だった。来たる5月15日も楽しみにしたい。