宇多丸の「世界一受けさせたい授業 アイドル篇」
『BUBKA』でアイドルについて語り、クラブではアイドル歌謡曲もかけるというRHYMESTER宇多丸の授業*1をざっくりと。
- 第一のアイドル冬の時代(70年代末)
- ピンク・レディーの失速
- アイドル・ルネサンス(80年代前半)
- 「ぶっちゃける時代」(80年代後半)
- アイドル幻想の崩壊。秋元康の種明かし(おニャン子、とんねるず)。素人がアイドルになる時代。小泉今日子「なんてったってアイドル」。
- 第二のアイドル冬の時代(80年代末?〜90年代)
- 第三のアイドル冬の時代(現在)
箇条書きにすると身もふたもないですが、そして、アイドルという型にはまらず作品で勝負するPerfumeが登場した、というわけです。
私見を加えるなら、このジャンルは、80年代半ばにファンタジーからリアリズム(ドキュメンタリー)に、さらに90年代半ばにアイドルが誕生・成長するプロセスをも組み込んで魅せる、より戦略的なフェイクドキュメンタリーに移行したといえるかもしれない。この流れにはやはりネットの普及が大きく作用しているでしょう。ネットが普及すれば情報の管理が難しく、見え透いた戦略はすぐに見破られ、それゆえ幻想の維持が困難になる。その意味では、一方、Perfume(のスタッフ)が動画や音源の流出には寛容なのが興味深いところです。今のところデメリットよりメリットのほうが大きいということかな。