女は二度生まれる@NFC

平日19時からの上映にもかかわらず満員。こんなに人気があるのか。上映後のトークがあるからだろうか。客層はお年寄りが6割、青年や中年が4割といったところ。
数年前ビデオで視たときは、小えん(若尾文子)の喋りと仕草のかわいさばかりに目を奪われていた気がする。今回もその印象は変わらないというか、さらに強くなった。ただ、花街を主な舞台にした40年以上前の話なので勘違いしそうになるが、小えんはようするにギャルみたいな通俗的なキャラ。行動力と率直さを前面に出し、様々な年代の男たちと付き合っていくが、彼らの打算とは対照的な、その天真爛漫なさまが逆に孤独を浮かび上がらせる。小えんが上京した理由は積極的には語られない。原作にはないという靖国神社や外国人(おそらく米国人)の役割が気になった。

女は二度生まれる [DVD]

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