朝青龍と大相撲

仮病だったのかどうかが、はっきりしなくて気持ち悪い。最近、なにかと人を謝らせようという風潮があるけど、謝りさえすればいいのか?といいたくなるくらい、ことの焦点が合ってないことが少なくない。どうでもいいけど、ヤフーのアンケートは「ひじ痛」が「ひざ痛」になっている。
……と思っていたんですが、今回の「仮病」は黒星を重ねた横綱の途中休場と同じという説がありました。「仮病は無罪!?〜『横綱朝青龍 vs. 日本相撲協会』の迷勝負」
なるほど、とすっきりしたけど、やっぱり、すっきりしない話。ただ、結局、大相撲は格闘技(スポーツ)のような体裁をとりながら、実際は伝統芸能でもある。こういうはっきりしない位置づけに収まっている以上、すっきりしなくても、仕方のないことなのか。
八百長問題については『週刊現代』の一連のキャンペーンに関わっているライター武田?政が語っている。「日本相撲協会から訴訟を数々起こされて」
貴乃花こそ角界で尊敬されるガチンコ力士」「歴史的にガチンコ力士と注射力士の争いがある」「稽古こそ力比べの機会。巡業はテストマッチ」という注目の発言がある。20回に及ぶ同キャンペーンは、本にまとめられる予定はないのだろうか。といっても、武田氏は八百長を必要悪として認めたいようなのだけど、そんな理屈が内輪ならともかく、公に成立するわけもない。「相撲って八百長もあるけど、それも含めて面白いよね」などという話を、おおっぴらにできるはずがない。だから、本としては、ミスター高橋の「暴露本」のようには、明確な立場のものにはなりそうもないのだけど。

流血の魔術 最強の演技 (講談社+α文庫)

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