ふたつの「ジェニーはご機嫌ななめ」

これが↓

こうなった↓

前者がジューシィ・フルーツのおそらく1980年代前半の映像。後者がPerfumeの2006年10月の映像。さて、掛け声についてですが、前者ではほとんど確認できませんが、後者では3人ともそれを前提にするかのように唄っています。こういう掛け声って自然に生まれるものなんでしょうか?? そもそもPerfumeがこの曲を唄うようになった理由が不明なのですが、時期的にはインディーズ時代の3rdシングル(2003年8月発売)に収録されているので、少なくともその前後からライブで披露されるようになり、それに合わせて掛け声も次第に定着していったのかもしれない。
先日書いたようにPerfumeファンはインディーズ時代からの(アイドルポップス)ファンと、中田ヤスタカがプロデュースするようになってからの──正確に言うとメジャーデビュー以降の(テクノ)ファンに二分され、両者の温度差は、ライブでのこのような作法において、判りやすく表れるようです。
実際、上の武蔵美のミニライブで(従来からのファンの)掛け声が始まったときは、芸祭的なノリでそれに追随するひとがいる一方で、掛け声に加わらないひとたちのあいだでは、たんに静観するだけの雰囲気ととともに、少し引き気味の空気も漂っていました*1。ちなみに、自分はこの時点で、3人の名前すら知らなかったし、また、曲の記憶も曖昧なままだったので、12月のワンマンライブで、10月のときよりも見事に、これをやられたときは、なぜこのような掛け声が可能なのかも判らず、「おまえらいつのまに練習を……」と嫉妬してしまいました(笑)。
いずれにしても、こうして違う入口から集まった客が同居すると思わぬ場面に出くわしたりして面白いですね。
ところでまあ、掛け声自体は別に珍しくはないでしょうけど、ここまでいくとすごいですね。振り付けはだれが考えるんだろう……。