アトマイザー劇場とは何だったのか

グレイゾーン♪なファイナルの動画。



OPの「GAME」が本当にかっこいい。この演出で見られるのは、これが最後なのだろうか。ちゃんと映像化されなければ文化的損失というほかない。

ところで恒例のツアーグッズ宣伝コーナーではこんなやりとりがあった。

か「Perfumeのファンには恋人がいない人が多いんですよ(*UωU*)ь」
客「……( ̄―+ ̄)」
か「らしいんですよ!(*UωU*)ь だから……」

余計なお世話といえば余計なお世話だが、ようするに、グッズのアトマイザーをプレゼントして彼氏/彼女をつくってほしいというわけ。そして3人は親切にも、どんなふうに渡すべきかを実演してくれたのだ。
即興コント「アトマイザー劇場」は、のち男(のち夫?)が大学の憧れの同級生あ〜ちゃんにアプローチする恋物語。大阪から始まる10都市10公演で少しずつ紡がれてきた。過去の回を振り返るシーンでは、ふたりの絡みがジェスチャーで再現され、脇で見守るかしゆかが、そこに、それぞれの台詞を被せていく。どうしてこんなやり方になったのかは分からないが、かしゆかの語り口が小気味良く、これだけでも意味なく眺めていられる。一方、同じことをのっちがやると(ry
ともあれ、この物語もいよいよ最終回。のち男の恋の行方が明らかになる。
のち男の気持ちを知ってか知らぬか、チャラい天文学者かしおゆたかが、大学講師という立場を利用し、あ〜ちゃんを誘惑する。それを知り、気が気でないのち男だが、かしおに不審を抱き、あ〜ちゃんを心配しながらも、煮え切らない行動に終始してしまう。が、かしおがあ〜ちゃんに告白する場面を目の当たりにすると、いよいよとんでもないことが起きつつあることを自覚するのだ。
ところが幸いにも、あ〜ちゃんはそのとき「明日まで待ってほしい」と返事を保留する。安堵するのち男。だが、ひとまず最悪の事態こそ免れたものの、このままではとりかえしのつかないことになりかねない──。危機感を募らせたのち男はその夜、あ〜ちゃんに電話をかけ、家にいることを確認すると、そのままあ〜ちゃん宅へと急ぐのだ。アトマイザーを手に、(自転車で)走る、のち男。到着すると息を整える間もなく、二階の窓へ小石を投げる。が、あ〜ちゃんの様子に変化はない。もう一度投げるのち男。すると異変に気づいたあ〜ちゃんが窓を開ける。「のち男くん……」
(……)
のっちはもともと漢らしいことで有名ですが、最近、ネットというか2ちゃんで、のっちがあ〜ちゃんに恋してるという前提の書き込みが目につくんですよね。腐女子が男性カップルを好むように、Perfumeヲタもふたりの関係に萌えつつあるんでしょうか。でも、男(おたく)が女性(アイドル)カップルにハマるという現象はあまり聞いたことがないんですよね。いずれにしても、なんらかの欲望を具現化する物語だったのか、のっちの「叶わぬ恋」を応援する気分だったのか、あるいは単純に即興とは思えない出来と「I Will Always Love You」が流れるサプライズ的な演出に乗せられてしまったのか、会場は大いに盛り上がったわけです。DVDには、ならないか…。