ためしてガッテン

テーマは虫歯。

近年、虫歯の常識がひっくり返る新事実がどんどん明らかになっています。「白い歯は健康」「歯石が多い人は虫歯になりやすい」なんて常識に次々と疑問符が! さらには「虫歯は早期治療が一番」なんて常識も間違っている!? どうして間違いなのでしょうか?
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2008q3/20080827.html

虫歯予防策を歯磨きばかりに求める風潮は嘆かわしい。最近は少なくなってきた気がするが「虫歯菌」などというものを脳に植え付けようとするようなCMを見させられていると、NHKのこういう番組がとても良心的に見える。
再石灰化という現象は意外に知られていないと思う。
虫歯ができたのはとにかく歯磨きが不足していたからだと短絡し、自分や他人を責めるひとこそ見ておきたい内容。
再放送は9月3日。 http://www3.nhk.or.jp/gatten/schedule/saihousou.html

アトマイザー劇場とは何だったのか

グレイゾーン♪なファイナルの動画。



OPの「GAME」が本当にかっこいい。この演出で見られるのは、これが最後なのだろうか。ちゃんと映像化されなければ文化的損失というほかない。

ところで恒例のツアーグッズ宣伝コーナーではこんなやりとりがあった。

か「Perfumeのファンには恋人がいない人が多いんですよ(*UωU*)ь」
客「……( ̄―+ ̄)」
か「らしいんですよ!(*UωU*)ь だから……」

余計なお世話といえば余計なお世話だが、ようするに、グッズのアトマイザーをプレゼントして彼氏/彼女をつくってほしいというわけ。そして3人は親切にも、どんなふうに渡すべきかを実演してくれたのだ。

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My Kid Could Paint That

http://www.sonyclassics.com/mykidcouldpaintthat/

ところでこの騒動をめぐり、町山智浩は「王様は裸だ!」と言わなければならないと言う*1のだけど、「裸だ」の一言で済むような話なら高値などつかないのではないだろうか。デュシャンの《泉》に対して「これは便器だ!」と言っても、それは後だしジャンケンのようなものだ。お札を振り回し、「こんなものは紙にすぎない!」と言ったところで、だれが耳を貸すだろう? 「それは分かっているんだけど……」という話だ。もちろんたまにはそういうことも言うべきなのかもしれないけど。
これ村上隆の新作。初の抽象絵画

かしゆかとクレバ

日頃からPerfumeファンであることを公言し、テレビ番組で「かしゆか好きっす!」と言い放ったKREVA──

Perfumeも熱唱!? KREVA全国ツアーが開幕 - 音楽ナタリー

かしゆかは自分から告白したことがないらしいですが、気があると勘違いさせる光線を放っていることがあるんですよね。悪い意味でなく、ひとを適度にナメているというか、懐に入るのがうまいというか。で、なんか距離詰めてきたなあと思ったら、するりとどこかに行ってしまう。小悪魔あるいは小動物と呼ばれる所以です。その点、あ〜ちゃん的媚態は動物よりも花にたとえられるでしょう。そして二人に比べて、そのような資質を欠いたのっちは石ころのようなもの(だが、それが(ry)。ようするにPerfumeという自然界は動物・植物・鉱物の三界によって構成されるわけです。
まあ、それはともかく、自分が知るかぎり、かしゆかKREVAは、かしゆかが間接的ながら一方的にラブコールを送るという関係にありましたが、ここにきてKREVAがあっさりと陥落したわけです。KREVA、新婚じゃなかったのか? でも、KREVAの嫁さんもファンも、そして、かしゆかファンも心配することはないでしょう。なぜなら、かしゆかは近い将来、KREVAをこっぴどくフるからです。
だいたい、KREVAなんて「B-BOY PARK」のMCバトルを三連覇すると、あっさり翌年以降の不参加を表明して、その後、2006年にはHIP HOPソロアーティストとしては初となるオリコンウィークリーチャート1位を獲得して、同年、これまた邦楽HIP HOPソロアーティスト初の日本武道館公演を開催して、さらに昨年行われた「テレビ朝日開局50周年記念 KREVA CONCERT TOUR '07」では、同じく武道館で、たった一人でHIP HOPミュージックというジャンルを解体・再構成するような前代未聞の「エデュテイメント」的パフォーマンスを披露して、それは野球にたとえるなら、イチローが試合中に、スローモーション、ストップモーションを織り交ぜ、リプレイしながら、自分のプレイを解説するようなものであるわけで……かっこいいなあ、KREVA。「かしゆか好きっす」も、KREVAさんが言うと新曲のリリックか洗練されたフレーズに聞こえるから不思議です。そんなかっこいい男が、がっくりと地に膝を着くところをぜひ見たいです(笑)。

KREVA CONCERT TOUR '07 K-ing ~日本武道館2DAYS [DVD]

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GAME TOUR

5月4日、Zepp Tokyoに行ってきました。最近のライブの雰囲気は一言でいうと和やか。メジャーになるというのはこういうことなのかと実感します。以前は、ファンのあいだで連帯感や危機感、刹那的なお祭り気分があり、まあ今もなくなったわけではないのかもしれないけど、それが新しいファンが流れ込んできたことによって、かなり緩和・中和されているような気がします(この日は「Perfumeのライブ、初めての人〜?」と訊かれて半分近い人が手を挙げたとか)。売れているものを見るという安心感もあるんでしょうか。
松本人志はたまに「ダウンタウンのことを知らない客を笑わせるのが快感だったけど、それはもうありえない」と嘆くんですが、Perfumeのライブについても、同じことがいえるようになりつつありますね。「ライブのほうが全然いい」みたいな反応はともかく、「このコたち、だれ?」みたいな空気が一変する快感は、国内ではもう味わえないのかもしれません。が、LOFTやFAB、CAY、芸祭、ロックフェスのころ、いわば、やり逃げアイドルの本領を発揮していたころを忘れないでいただきたいです。Perfumeは最近「ライブはホーム」的なことを言ってましたが、アウェイでもあったんですよね。
まあ、とはいえ、Perfume自身はたぶんなにも変わってないんですが、今後、武道館でのワンマン、そしておそらく紅白出場と夢を実現した後の路線が気になります。「ごっつ」後の松ちゃんがメジャーな仕事と並行してマイナー志向の作品を手がけたように、Perfumeにとってもそんなマネージメントが理想的なのかもしれないですね。
ただ、空気が変わる快感は期待できないといいつつも、この日の「GAME」「Take me Take me」のパフォーマンスは凄くて、これだけでも行った甲斐がありました。昨年披露された「Perfumeの掟」は今後、ひとつの転換点として語られるべきものとなりそうです。また、「Take me Take me」や「マカロニ」など、大人っぽさを強調する振付は、もはや子供ではないけど、まだ大人にもなりきってない今だからこそ、導入すべき、また、実際あざとくなく成立する振付といえるでしょう。新曲のダンスを見るたびに水野先生の偉大さ、Perfumeの3人の底力に恐れ入ります。Perfumeのダンスはおそらく楽曲以上にユニークで、他に比較対象がないためにその凄さがなかなか実感できないんですが。

秒速5センチメートル三話構成の第一・二話で甘くせつない話が展開される。どんなオチがあるのかと思いきや、第三話がひどく現実的なので驚いた。『ほしのこえ』で極端に、『雲のむこう、約束の場所』で象徴的に表れ、本作の第一・二話でも際立っていた距離というテーマが、第三話で露骨に機能しなくなってしまっている……。次回作が気になる。

鉄コン筋クリート物語や世界観は新しくない。もちろんクリシェを狙っているのだろうけど、日活的なパロディをもう一度真剣に(遊び心抜きで)パロディにしているような印象。が、ともかく4℃のアニメーションの精度の高さに驚かされた。

のび太の恐竜2006自分のマンガ原体験のひとつだが、ピー助のオレンジ色と鳴き声に最後まで違和感を覚えた。ただ、恐竜を愛すべき子供のような存在にするという発明(たぶん)はやはり偉大だと思う。それ以前の「台風のフー子」もすごい話だが(http://www.youtube.com/watch?v=v3eBf7LfbnA)。

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』一度反省した人は強い。と同時にタチが悪い。こんな遊びのような軍事訓練で国家を倒そう(?)としていたことに薄気味悪さを覚える。「総括」という言葉はもうこの映画のシーンを連想せずに使うことはできない……。終盤、ある意味美しく映画的になったので少しスッキリした。

『蛇いちご』脚本がいい。詐欺師役がおいしい(あまり好きな言葉じゃないが)。

『選挙』選挙の実情を「観察」*1したドキュメンタリー。日本人には苦笑もの。一方、外国人には滑稽か、少々異様に見えるかもしれない。これは貴重な映像かもしれない。撮影と公開を許す自民党は鷹揚なのか鈍感なのか。むしろ『靖国』への反応が過敏なのだろう。

『弓』ハン・ヨルムがいい。ここ数年話題になっている監禁事件を連想させる設定。ただ、キム・ギドクにはあまりファンタジックすぎない作品を期待したいところ。韓国映画界での孤立が反映されているとか言われることもあるのだけど……。

『ブレス』同じくギドク監督作品。自殺願望を抱く死刑囚と、自殺を思いとどまらせようとする女の話。歌、音楽、彫塑、写真、壁画、そしてインスタレーションまであらゆる表現手段が投入されている。設定や展開が不自然すぎるが、ここまでイッてしまうと逆に気にならない。
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